白内障とは、目の中の水晶体(レンズとも言います)が白く濁ってしまい、視力の低下や失明を起こす病気です。高齢でなると思われがちですが、若いワンちゃんでも最近は多くこられます。(特にトイプードルが多いように思います。)目が赤くなったり、痛くて開けられなくなったりする合併症(水晶体誘発ブドウ膜炎といいます)の状態になれば、ほぼ視力の回復は望めず、眼球摘出になる可能性も少なくありませんので、合併症が出る前の早期治療が望まれます。
治療は人間の場合と同じで、白内障の手術となります(乳化吸引手術と言います)。目の中を操作し、レンズの表面の膜を破り、そこから超音波を用いて白く濁った白内障を砕きながら吸い取っていきます。当然そこは空っぽになるので、中に眼内レンズを挿入します。最も注意力と集中力が必要とされる手術の一つです。
緑内障にかかってしまうと、目が見えなくなるだけでなく、痛みのために犬や猫は元気や食欲がなくなり、ただじっと寝て一日中痛みをこらえる日々を過ごして生きていくことになりがちです。
人間の場合はかなりの頭痛も伴うようですが、その前に目がかすんだり視野が狭くなったりするため自分で早期発見できる事が多く、失明前に手術で治療されるケースが多いようです。しかし、僕たちが治療するのは、物言わぬ動物です。飼い主が緑内障を早期発見され、視力を回復できる幸運なケースは、人に比べると数えるほどしかありません。(わたしがアメリカの眼科専門医で勉強した頃でも、視力を回復できたのはわずか数例だけでした。)
なんとなく元気がないけど、夏バテかな?などと思われていても、実際はペットが痛みと戦っている、と言うケースも珍しくないのが現状です。
治療方法は、現在ではいずれの方法を選択しても、高い眼圧が持続したケースでは、視力の回復は望めません。早期発見、早期治療の一語に尽きると思います。
人でも動物でも、残念ながらまだ100%安全安心な麻酔という方法は存在しません。できるだけ、限りなく麻酔事故が0に近ずけるように、努力しています。必ず麻酔係を一人つけ、酸素濃度、二酸化炭素濃度、心電図、血圧、体温など、手術中のバイタルサインのモニターを監視してもらいながら手術をしております。
はい、出来ます。面会時間は、20〜30分くらいが良いでしょう。あまり長いと、入院している動物が疲れたり、連れて帰ってくれると思い、、あとで寂しくて泣き続けたりする事があります。体力を消費する事は、避けなければいけません。逆に、全く会いにこないと、捨てられたのでは?と勘違いしたりする恐れがあり、精神面で良くありません。入院自体もストレスになりますので、病気がある程度回復しましたら、出来るだけ早く退院させてあげて、通院に切り替えてあげる方が良いと思います。動物も慣れた自分の家で眠りたい事でしょう。
はい。犬と猫は部屋を完全に分けておりますので、ご安心ください。また、大型犬専用の部屋もご用意しております。
入院、ホテルともに、予防注射を受けておられるワンちゃん、ネコちゃんが対象となりますので、事前にワクチンの接種をお願いいたします。また、絶対ではありませんが、ノミダニの予防も極力していただくようにお願いをいたしております。
皆様のご愛犬、ご愛猫が、お預かり中に気持ちよく過ごしていただけますように、重ねてお願い申し上げます。
申し訳ございません。当院のトリミングは、完全予約制です。また、当院患者様専用となっております。ただしこれまでに診察を受けられたことがあって、当日トリミングさせていただくお時間の空きがございましたら、この限りではございません。